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電気モーターだけで滑らかに、そして力強く発進したかと思えば、ドライブパイロット機能によって加減速もステアリング操作も半ばクルマに任せて走行していく新型メルセデス・ベンツE350eに乗っていて頭をよぎったのは「ああ、まさに未来がここに来ているんだ」という思いだった。もちろん、これまでもいつだってメルセデスは時代の先を見据えていたのだが、新型Eクラスは本当に半端ない。


もっとも外観だけでは、そんな革新性はほとんど感じられないと言っていい。そのたたずまいは、まさに小さなSクラス、大きなCクラス。敢えて似た姿にする戦略だというのだが、それにしてもパッと見て区別がつきにくいのは事実である。断然似合うのはフードマスコット付きのクラシックグリルだが、日本仕様はアバンギャルド顔が主力になりそうだ。


むしろ目を見開かせるのはインテリアの方。こちらもSクラスなどと同じ路線ではあるのだが、更にリファインされ、ハイテク感も高められている。単に計器としての情報だけでなく、先進運転支援システムが必要とする各種情報を表示するべくデジタル化されたメーターパネルと、COMANDシステム用の2枚の大型スクリーンが並ぶ様は圧巻。そのCOMANDシステムは操作系がまたも改められているし、ステアリングホイールにはスワイプ操作が可能なタッチスイッチが設けられて、左側パネルに関連する操作は左手、右側パネルにそれは右手の親指で、それぞれ機能を呼び出すことができる。

操作ロジックはそれなりに整理されているが、項目も階層も少なくないし、どの機能が右手でどれが左手か、あるいはCOMANDコントローラーがいいのか固定スイッチでいいのかと、操作は最初かなり手間取る。正直、これは手に負えないかも......と一瞬思ってしまった。こんなの初めてだ。
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【試乗記】メルセデス・ベンツ「E 350 e」、クルマの未来がここに:島下泰久 originally appeared on Autoblog Japan on Sun, 13 Mar 2016 03:00:00 EDT. Please see our terms for use of feeds.
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